眷属様

どの神様にも眷属様がいらっしゃいます。
神様もお暇ではないのでお仕事によってはご自身よりももっとフットワークの 軽い部下の御方をお使いになられます。
その神様の配下にいらっしゃる御方、それが眷属(けんぞく)様です。さて、神様の配下にいらっしゃる方といってもちょっと悲しい こともあります。例えば、土地の守りを仰せつかった眷属様がおいでなのに人間が御挨拶もなく勝手にその土地に手を加えてしまい眷属様の居場所を無くしてしまったのです。
祠を壊したり、 御神木を切ってしまったり。神様にはとどまる様に言われているのにご自身がおはす場所がない。そして長い時間が過ぎてしまい、眷属様は異形のものとなり「神様の配下」 におはす眷属様だったのが魑魅魍魎となることもあります。
神様が呼び戻さないからそうなった、ではなくこの場合は人間が土地の守りをしていただくためにお呼びしたのに、 土地に手を加えるときになんの断りも入れなかった、というのが理由です。お呼びしたのが人間なら神様の元にお帰りいただくことをするのも人間です。
これは私たちの日常生活においても普通にある光景でございます。
お願いして物事を進めていただいたのにその後は知らんぷり。
これでは何事も効果的、発展的にはなりません。
肉眼では見えない世界とのおつきあいも人間の日常生活と同じようにしてまいりますことが大切であると考えています。