これって運命なの

そんな台詞、聞いたことがあったり、使ってみたりしたことってありませんか?
よく男女間の出会いでドラマや小説はそんな言葉を登場させますが、それはその通りだと思います。
例えば、自分には夫や妻、もしくは彼女や彼氏がいるのに関わらず他に好きな人が出現したといたしましょう。 お互いのパートナーを裏切って重ねる逢瀬、歯止めの利かなくなった感情、でも、その人と一緒なれない事情。
そこで一言。「これが私たちの運命なのよ」・・。
まったく、その通りですね。何らかの障害、一緒にお付き合いできない事情、それらがあるからこそ御互いに惹かれあっているのであって、例えば、なんの障害もないときにその人と出会ったってそこには今と同じような惹かれあう感情は生まれることはないと思います。その状況だから、その環境だから、その感情が生まれてきたのですよね。その人と出会うタイミング、場所、それらは「必要」だから与えられたものであって、「出会うのが早すぎた」「出会うのが遅すぎた」なんてのはありえません。その時だから、出会ったのであって、出会いに遅すぎるも早すぎるもないのです。
これって、不倫をしている人の常套句、ですよね。
「不倫」は絶対悪ではありません。しかし、生産性のあるものではありませんよね。「不倫」にも意味があります。
不倫を経験したことで自分にとっていい方向に進んだ、成長したということはあるかもしれません。
でも、「言葉」に誤魔化されないでくださいね。
「不倫」でしかその人とは出会えなくて、不倫でなければその人に興味がわいてこない、というだけなんです。
男女間だけではなく、お友達にしてもそうです。
何年も前から友達だけど、今になって友人にはこんな特技があることを知った・・。
そんなことはありませんか?それは友人の特技を知るチャンスとタイミングが「今」だったのです。
友人になりたての頃、そんな特技を知ってたって「ああ、そう」と聞き流していたかもしれません。
しかし、「今」聞いたからこそ「そういえば、私はこんな悩みがあるのよ」とタイムリーな問題を解決できる糸口になるかもしれません。
「運命」は「未来」なのですから、極端に変えることは出来なくても、自分に有利に動かすことは可能だと思います。
これって運命‥。その言葉の応えは「はい。そうです」。