■□■□端午の節句■□■□ 端午の語源は「初めの五」で、本来は「端五」と書き、
「五」と「午」とは同音ですので「端午」と書くようになりました。
端午とは「月初めの午(うま)の日」のことで「端」は
「初め」という意味があります。
中国では五月が午の月で また同じ数字が重なることを縁起良しと
し、五月五日を端午の節句として祝うようになりました。
端午の節句には、屋内に鎧・兜・武者人形・破魔弓を飾り、また戸外では鯉幟・幟旗を立て、菖蒲を軒に挿し、粽・柏餅を食し、そして菖蒲湯に入って、菖蒲の枕で寝ます。
中国では五月五日を忌み嫌い病気や災厄を祓う様々な行事が
行われていました。これが日本の五月を田植期の斎戒禁欲に伴う
若者の成年受戒の月とする風習と重なったと思われます。
男の子の節句となったのは平安時代の近衛府の騎射(うまゆみ)
【五月五日に宮中で行われた】の行事に由来するといわれています。
■□■□八十八夜(はちじゅうはちや)■□■□
立春から八十八日目にあたる五月二日ないし三日。
この日ははじめて苗代に種子をまく日とされています。
また夏へ移る日として農耕だけでなく、航海などでも古くから
重視されてきました。
八十八夜の名は「米」の字から出たもので、八十八歳の祝いを米寿というのと同じです。